2ヶ月休んでいる間にも、いろんなことがあった。 一番の重大事件は、前にも書いた、パソコンの故障と日本での修理。 二番目(?)は、犬の「ティウ」が誘拐されたこと。 姿が見えなくなって、1週間ほどは、あちこち探し回ったり、聞きまわったりした。4,6時中一緒の義父の落胆ぶりもかなりなもので、「ティウ」がいなくなった直後は、相棒の「トゥイ」のおびえた様子から察するに、よほど怖い思いをしたものかと推測した。2匹で、策の外に出かけることが多く、鶏の雛などおそっているとの被害届けを聞くにつけ、「猫いらず」入りの餌を食べて野垂れ死にしたのか、銃殺されたのか、あきらめていた。 「ティウ」がいなくなって、4日目頃だったと思うが、ひょっこり帰ってきた夢を見た。だが、その後も、姿を見たという情報は2,3あったが、いなくなる前のことらしかった。 10日ほど過ぎて、もうすっかりあきらめていたところ、子供たちを学校に迎えに行った帰り、我が家から、5kmほど離れたメカムのお寺の裏を車で通りかかったところで、全く偶然に、ヤツらしい犬を発見。直ぐに車を止めて、名を呼ぶと車のドアー近くまでやって来た。姿の似た犬は、普段から、たまに見かけることもあり、もしや間違いではと、わが目を疑ったが、間違いない。いなくなったときのままの首輪をつけている。電光石火のごとく抱え上げ、後部座席の子供たちの足元に押し込む。「よかった、よかった、ほんとによかった」。「ティウ」がいなくなって、この方、家族みんながなんとなく憂鬱なき気分だった。チャムトーンの近くには、「犬レストラン」もあるらしいし、休止前にも書いた「オデン(オリアン)」は、いまだに見つかっていない。おそらく食べられちゃったにちがいない。 「ティウ」を見つけた直ぐ近くに、「犯人」と思われる男の家がある。その男の土地がチャムトーンの我が家の土地に隣接しており、使用人を雇って牛など飼っているが、雇い人ともども、犬を好んで食べるらしい。「ティウ」が見つかる前から、犯人らしいと疑っており、そんな男がご近所さんであるだけに、毎日が憂鬱だった。 それにしても、つれて帰れたのは、奇跡的というしかない。 その事件以来、我が家のチャムトーンの犬たちは、鎖につながれていて、一日のうちでも、ほんのわずかな時間しか開放させてもらえないでいる。 「犬たち」といったのは、「ティウ」がいなくなって、「トウィ」一匹になってしまい、かわいそうだからといって、メカムのおばさんが犬肉屋に売った犬を、大枚200バーツも出して引き取ってきた。「プイ」という。なんか浦島太郎みたいな話だが、成犬になってからやってきたので、なかなか慣れなかったが、やっと、ここが自分の新しい家だと思えるようになったのか。甘えるようになった。 さらにさらに、「プイ」がやって来た翌々日くらいだったと思うが、義父の末弟「アヨート」が、子犬を連れてきた。自分の家で飼っていた犬が6匹ほどの子を産み、あちこち、養子先を探していたところ、兄貴が、飼い犬がいなくなって落胆しているらしいと聞きつけてつれてきたらしい。生後まだ2ヶ月くらいのテリアの大雑種。鼻の周りのひげ(?)の具合は、一応、スコッチ・テリアだ。名は「ビック」という。(わが本家のほうにも、母親が、ダルメシアンの雑種の「ビック」がいる。こちらのほうは、父親似で、全身真っ白で短足、ダルメシアンのダの字もない。) そんなわけで、今、チャムトーンの犬も4匹になってしまった。本家の犬もあわせると、全部で、なんとなんと、16匹。えさも注射も、掛ける16だからだからたいへんである。想像できるでしょう。 猫については、また、後日。 |
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