ケイが、学校から一時行方不明になる。 おとといのきょうで、たいへん心配したが、ちょっとした行きちがいがあったようだ。 学校は、きのう、きょうと、地区の、中学3年生の「ソウプ・タム(仏教の教学試験)」のため、半ドンだったのだが、7〜9日に開催される地区の中学校運動会のため、午後は自主的に残って練習するとのことだった。きのうは、鼓笛隊の練習をしたらしいのだが、今日、下の小学生ふたりを迎えにいったところ、中学1,2年生も、大勢帰宅途中で、ひょっとして今日は、練習なしなのかもしれないと、校内に入ってみたところ、教学試験の子供たち以外は、ほとんど見当たらず、あちこち探させたが、ケイの姿が見えない。友人と連れ立って校外に遊びに出たのではないかと、大騒ぎ。「家出」なんてことは、頭から考えなかったが、それにしても、嘘ついて、遊びに行ったのなら、これはこれでまた大問題。30分あまり校内のあちこちを、手分けして探しても、見つからず、とりあえず帰宅。 帰宅後、万一、学校から抜け出して遊びに出たのなら、明日から自主的休学処分あるいは、退学処分ということで、制服、教科書、学用品一切整理して、隠してしまう。 ケサリンに勧められて、3時前、下の子供ふたりをつれて学校へ。すると、下校口でケイが待ってるではないか。「どうして、オトウサンが来るのがわかった」と問いただすと、今しがた、お母さんに電話したところだとのこと。少々青ざめ、申し訳けなかったといった顔つきで。おそらく、電話口でケサリンに、厳しく叱られたにちがいない。 結局、パソコン室で教師に頼まれた資料を作っていたらしいことが判明。パソコン室も探した旨、問いただすと、たまたま、探しに行ったとき、長トイレ中だったとのこと。顔洗ったり、おしゃれをしてたみたい。このあたりのことは、ちょっと怪しいところもないではないが、顔を洗ったふうには、見えたし、ケイを信じるしかない。お母さんは、疑るかもしれないが、オトウサンは信じるよと、帰りの道すがら、やせ我慢だが言ってやった。帰宅後、万一、学校を抜け出して、遊びに行ったことが判明したら、明日から、もう、学校へはやらないつもりで、制服やらなにやら、みんな片付けてしまったんだからと弁解しながら、元どおりにみんな戻してやった。 帰宅後は、それほど悪びれた風もなく、ケサリンの手伝いなどしているのをみて、ほっと胸をなでおろした。 一昨日の「薬」は、大分効いてはいるようだ。
「仏教教学試験」とは、近隣の中学3年生、および中学3年課程の「サマネン(小坊主)」を集めて、実施される試験で、この成績が、上級学校進学にあたって、内申書の瀬席に加味されるものらしい。
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